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朝鮮民主主義人民共和国という、その名前にもかかわらず、私たちの惑星上での共産主義の最後の拠点の1つであり、全世界はそこで起こる出来事と、この国での生活についてほとんど知らされていません。

「そんな北朝鮮に自動車業界はありますか?」というような質問がありますが、北朝鮮には自動車、トラック、路面電車やトロリーバス、および巨大な採石場用の自動車を生産整備する7つの工場があります。

北朝鮮の道路に沿って輸送や移動するほとんどの車は、ソ連時代とヨーロッパの古いモデルであり、簡単に Volga や GAZ 69、そして40年前くらいのメルセデスに出会うことができます。

70年代半ばに、朝鮮メーカーはスウェーデンからボルボのライセンス生産を受けましたが、彼らはまだその代金を払っておらず、3億3000万ドルの借金があります。

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Sungriは徳川市(トクチョン市)にある自動車工場で北朝鮮の自動車業界で最も強力な企業であり、乗用車からバスやSUVまであらゆるものを生産していますが、もちろん、ほとんどのモデルはソ連とドイツの自動車のクローンです。

「Achhimkot(夜明けの花)」と言う名前の車があり、それはロシアのGAS - M20のコピーで、それと一緒に、GAZ-69もコピーされ、北朝鮮では「Sonny-4.25」と呼ばれました。

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ところで朝鮮人はまだロシアのデザイナーが半世紀前に発明した車だけを製造するとは思わないでください。

同じ会社が生産する「Kensin-88」は80年代半ばからメルセデス・ベンツW201のローカルバージョンを製造してきましたが、品質ははるかに劣っており、そして装備はオリジナルからかけ離れています。

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これらの車は警察と中堅層の人によって運転されています。

初心者の公務員は「Chadzhu」という 古いフォルクスワーゲンパサートのクローンの運転ができました。

働く人々は、1961年から生産されてきたGAZ-51からGAZE-63に乗ります。

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平和自動車(ピョンファじどうしゃ)は北朝鮮の自動車業界における新しい大手企業です。

生産量の点でも今までのメーカーを追い越して、Sungri工場をリーダーの位置から置き換えました。

面白いことに、平和自動車は北朝鮮と韓国の合弁事業企業で、国どうしは戦争中ですが、事業は別なようです。

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同社は、セダン、ハッチバック、クロスオーバー、ミニバス、ピックアップなどの民間車の生産を専門としています。

ほとんどの車は起亜の古いモデル、またはブリリアンスなどを含む中国のブランドのコピーです。

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このメーカーは北朝鮮中に広告用ポスターを貼ってはいるが、一般人が自動車を買うのが非現実的であるのは誰の目にも明らかなので、疑問なところです。

それと平壌にはトロリーバス工場もあります。

トロリーバスの最大のメーカーであり、国内で最も先進的な企業の1つで、少なくとも、彼らの最新モデルは、前世紀の70年代や80年代の郷愁を感じさせる物ではなく、すべてがとてもモダンで質の高いものです。

1989年にソビエト政府は、ハバロフスクでの作業のために全長12メートルの北朝鮮製のトロリーバスを購入したいとさえ考えましたが実現はしませんでした。

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残りの工場では大型ダンプ、トラック、路面電車やバスを製造しています。

これらの内、まだチェコの路面電車であるTatra KT4の刻印はされているが、近代化されたKim Jung-tae(キム・ジョンテ)もあります。

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北朝鮮には多くの自動車がありますか?

答えは非常に少ないです。

1000人につき、0.22台の割合で自動車がありますが、世界で最も低い水準であり、北朝鮮人のほとんどは自転車に乗っています。

彼らが自分の車を買うためには、本当に豊かな収入があるか、政府関係者と太い繋がりを持っている必要があります。

しかし、これは問題の半分です。

北朝鮮で運転免許証を取得するには、2年間整備士として働いた後、数ヶ月間も毎日、自動車学校に通ってそこで一日を過ごす必要があります。



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