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海岸から7キロの地点でカニを捕獲する漁船の乗組員が、1つの流氷の上に理解できない何かが居ることに気づきました。

船が近づいてみると、やっとそこに何が乗っているのかが解り、漁師たちは素通りすることができませんでした。

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小さくなった氷の最上部には小さなキツネが食べ物を得ることも出来ずに飢えていて、そこを攻撃してくるカモメと絶え間なく戦っていました。

おそらく、キツネは海岸の氷の上で食べ物を探していましたが、氷が流れ始めたときにそこに閉じ込められたのでしょう。

流氷からキツネを救助するには、漁師は船で流氷を崩し海水に落ちたところを捕まえなければなりませんでした。

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キツネを無事に救助し船に乗せると、おがくずを敷いたプラスチック容器に入れ、ソーセージを与えて休ませました。

港での次の停留のとき、キツネは獣医師のところに運ばれ診察され、ホッキョクギツネは数日間クリニックで過ごした後に野生に解放されました。

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優しい漁師さんたちに見つけてもらえてよかった。

溶けてキノコみたいな形になった流氷では、折れて海に投げ出されるのが先か、飢えやカモメからの攻撃で弱り死ぬのが先かってところだろうな。

しかしこれじゃ漁師も氷の上に乗れないし、崩して海に落とすしかなかったのも納得だ。

でもこの冷たい海水から救出が遅れてもそれで凍死しかねないから、時間との戦いだったろうね。



リアルぬいぐるみ ホッキョクギツネ